苦手戦法克服_右四間飛車

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初心者が将棋の基本を覚えるには「駒落ち対局」を指すのが一番ですが、

苦労の絶えない上手を持って指導してくれる人が少ない。

初心者が「平手=ハンディ無し」の対局をする場合は、序盤の駒組が穏やかな「四間飛車」をお勧めします。

しかし将棋を指す人は「負けず嫌い」で「意地悪」が多い。

将棋を始めて2~3ヶ月。

駒の動かし方、ルールを覚え、3手詰めを始めたばかりの人に、

カモが来たと、容赦なく初心者殺しの「右四間飛車」を炸裂する意地悪な人が多いのが、将棋界です。

本格的な「四間飛車vs右四間飛車急戦」の戦い直前の陣形

「右四間飛車」は飛車・角・銀・桂の攻撃部隊が4筋に集中。

破壊力抜群の戦法です。

その反面、狙いが単純なのでプロ棋士は「右四間飛車」を採用しない。

受けの技術が劣るアマチュアは「右四間飛車」の採用率が高い。


初心者が「右四間飛車」に負かされる典型的なパターン

 初心者は「飛車・角・銀の3枚の攻め&居玉」という、雑でいい加減な戦いでも負けてしまいます。

初心者がより困る、意地悪で奇襲大好きな「右四間飛車」側を先手にして解説します。

PDFデータにしました。

パソコンとプリンターがあればA4用紙に印刷できます

PDFの棋譜を印刷して、盤駒を使って手順を何度も確認すると、「将棋ってこんな感じで戦うんだ。」と、なんとなく分かった気がします。

しかし、将棋初心者は、このようなB級の奇襲戦法に負かされ、将棋に恐怖心を覚える。

慣れると徐々に対応出来るようになりますが、慣れる前に将棋をやめる人が多い

これはまずい!

次は対策を説明します。


実戦形式で序盤から詰みの局面まで解説しています。

初心者でも「王手」と「詰み」は知っていても、「詰めろ」や「必至」は耳慣れない言葉だと思います。

勝負が決着する場面の将棋用語なので、さらっと説明します。


居玉のまま飛車・角・銀のみで攻撃する「右四間飛車」を打ち負かす!

 そもそもこのような戦いをする人は概ね将棋が弱く一発脅して精神的に優位になったところで、立ち直る前に一気に潰して。とにかく勝てばいいんだ!という意地悪な人間です。

将棋で友達を作る気が無い。

奇襲戦法なので

相手も戦力が整う前に戦いを始める

将棋教室では「王様を安全に囲ってから戦いましょう」と指導します。が

相手が王様を囲わずに飛車角銀歩で攻めてきた、こちらも王様の囲いを後回しにして、

臨機応変同じ枚数の駒を上手に連結させて、相手の攻撃部隊を迎撃しましょう。


PDFデータにしてみました。


まあまあ本格的な「四間飛車vs右四間飛車急戦」に負かされるパターンを見てみよう。

右四間飛車の4筋の攻撃を受け止めて。

反撃をするが、上手く行かなかった

⇨どこかで反撃して、相手の王様を詰まして勝ちたい。

PDFデータにしました


まあまあ本格的な「四間飛車vs右四間飛車急戦」対策の一つ目の例。

右四間飛車の4筋の攻めを受け止めて。

タイミング良く3筋から反撃する。

PDFデータにしてみました。


まあまあ本格的な「四間飛車vs右四間飛車急戦」対策の二つ目の例。

先手▲2五桂に対して△2四角と上に逃げる。

▲4五歩も△同歩と取り▲1一角成を許す代わりに△4六角と飛び出して狙われていた角をさばく。

PDFデータにしました。

「四間飛車」vs「右四間飛車」急戦を、四間飛車の立場で、失敗1例、成功2例を挙げました。

ちょっとした形の違い=何か手抜きした、わざと手損した、先後の違い等で、形勢の針が振れます。

右四間飛車の攻めの桂馬が3筋でなく端から跳ねる事もあり、変化は多い。

急戦の場合、囲いを美濃から高美濃に進展するのは4三の駒の利きが減り、かえって損。

難しいですね。

また、右四間飛車は囲いを「天守閣美濃」⇒「銀冠」⇒「穴熊」に組み替えて、持久戦を指向することも出来ます。

まずは経験を積んで慣れることですが、・・・

こんなに困る右四間飛車を採用する人とは友達になれないです。