負けない将棋の戦い方_あくまでも初心者向け


 

このページが皆さんの将棋の「お悩み」の解消になれたら幸いです。

初心者の人のお悩みを集めてみました

①相手が飛車先の歩を進めた時の、角の頭の守り方の説明

②相手が飛車だけでなく銀将も攻撃参加させた「棒銀戦法」の防ぎ方

③いきなり負けない戦い方を知りたい。

 おだやかな戦いになる「中飛車戦法」のひとつのパターンの説明

 

最後に「棒銀の守り方」と「中飛車」の棋譜のpdfを添付します。

 


最初に申し上げます。

・将棋は2人で対局。

・自分が勝てば相手が負け

・相手が勝てば自分が負け

将棋は仲良く指そうね。

君も勝ちたい。

相手も勝ちたい。だから、

君は勝っても大喜びしないでね

思いやりの心を大切に。


将棋を始めたばかりのお子さんは、世界で一番将棋が弱い!負けて当然のカモです。

周囲のオトナやお兄さんは上手に指導してください。

しかし、本人の努力も大切

いつまでも「負けてばかり」では将棋が嫌いになっちゃう。そこで簡単に負けない方法を伝授します。

簡単に負けるのは?

自分より少し前に将棋を始めた友達と対局して、

いつも攻め潰されいるのなら、

将棋を始めたばかりの子に効果バツグンの「守りの盾」を授けよう。


簡単に負ける。よくあるパターン!

将棋初心者と少し前に始めた子どもの戦いだから。

お互いに飛車先の歩をドンドン進めて角の頭を攻めます。

しかし何故か、相手だけと金を作り、自分の角は取られる。

オマケに相手の飛車自陣を破られ竜王金・銀も取られ

10数手しか指していないのに、

玉将を取られてしまった。(泣く)

 

「将棋ビギナー負けパターン」

こんな感じか?木っ端微塵!

相手は初心者の君に先手を譲る。

〈局面や手順に関するワード〉

先手:1手目を指す人(君)

後手:2手目を指す人(相手)

先手が指す手の前に▲を付ける

後手が指す手の前に▽を付ける

 前に進めない角の弱点を狙い、お互いに飛車先の歩を進めて相手の角の頭を攻撃する

初手▲2六歩→▽8四歩→▲2五歩→▽3二金で図1。

後手は角の弱点を守るため▽3二金と金を上がる

 後手の▽2四同歩の同歩は、1手前の▲2四歩を、後手の2三の歩で取った意味です。1手前に相手が指した駒を取る時に”同”を使います

 図2で▲2三同飛成と攻めを続けると、▽2三同金で飛車と歩の交換で大損。先手は▲2五飛と下がる図3

 ▽8五歩→▲7六歩で4図。先手は角道を開け積極的に攻める狙い?

 図4から後手も攻めます。

 ▽8六歩→▲同歩→▽同飛→▲7七桂で図5

 先手は飛車と角に続いて桂馬も攻撃参加させましたが、▲7七桂は悪手でした。

 悪手に気付いた後手は△8七歩打で先手角を詰ます。▽8七歩打に先手▲7八金と上がって図6。手遅れ

 先手は▲7七桂の代わりに7八金と上がり、後手と同じように角を守るべきでした。

 図6から後手は△8八歩成で角を取り▲8八同銀で先手は「と金」を取って図7。先手は歩と角の交換で大損

 くっそ!角を取られた。こちらも攻めなきゃ。と、先手は図7から焦って▲6五桂と跳ねましたが、この手も悪手後手の角が先手陣に直通し▽8八角成と銀を取って図8。

 図8から先手▲8八同金→▽同飛成と、角は取り返したが、金と銀を取られ飛車まで成られた。泣く

 くやしいから▲5三桂不成でようやく後手陣に駒を侵入して図9。

 後手▽8六角打の王手&桂取りで図10

 図10は先手玉将に王手がかかっているので▲6八角打と合駒して王手を防ぐ図11。

 後手は先手の5三の桂馬を取り除こうと思ったが、良く見ると8八の竜で▽6八竜と合駒の角を取れ詰みに気付く。⇒先手の負けです。

この手順将棋盤と駒を使って1手づつ手順通り並べる負けた原因が理解できます。

何故簡単に負けるのか?

何故たくさんの駒を取られるのか?

それは

相手は君の弱い心につけ込む!

・怯え、怖がり、焦り。

・我慢、辛抱しない。

「カっ!」となると守りを後回しにして無理攻めする。⇒全て弱い心に起因

君よダークサイドに落ちるな!

”ダースベイダーの名言”

 join me,and together we can rule the galaxy as father and son.

「ルークよ、私と手を組み、そして親子で銀河を支配するのだ!」

悔しい!

でも大丈夫!

最初はみんな同じだよ。

ちょっとした戦い方のコツを掴めばこんな負け方をしなくて済む

負けた原因は、

角の頭の守り方知らないからです

相手が飛車先の歩を2つ進めたら、金を斜めに上がって角の横に置くだけで、角の頭を守っています

簡単でしょ。

相手は金を上がっていた

君が歩を2つ進め、相手も歩を2つ進めたら。

 金を上がって角の頭を守りましょう

 相手も金を上がって守ったら、

 ▲2四歩▽同歩▲同飛車で角を攻めます。が、

 相手が▽2三歩と打たっら、▲2八飛と飛車を元の場所へ戻します。

 相手も▽8六歩と攻めてきますが、

 ▲8六同歩▽同飛車▲8七歩打ち飛車を押し返して何事も無し。

 お互いに歩を交換して、1枚づつ持ち駒にした。

他にもや、角で守る形もある。

角を守るだけでなく、飛車先の歩交換を拒否している。

「交換拒否型」

で守ると矢倉囲い

 相手が飛車先の歩を2つ進め角筋を開けて攻撃の姿勢を示したら、7八金と守る事が大事!

角で歩交換を拒否すると、角換り戦法振り飛車戦法に進みます。下の局面は振り飛車です。

 飛車先の歩交換を拒否すると、玉将を堅い囲い=お城に入城させ手数の長い戦いになる。初心者には難しい

難しい事は将棋の強い人に少しづつ教えてもらうとして、将棋教室では初心者向けの戦い方を伝授します。

将棋のコツを少し掴んだ?

昨日までの君とは違うよ。

もう、簡単に負けないぞ!

 

そこそこ守れるようになって、

敵陣を攻撃するチャンスが増えたら、

次は「詰め将棋」に挑戦。


 

一手一手考えずに「ぼ~っと駒を動かしているだけだと負けます。それで負け続けるのは時間の無駄

負けた直後や、自分の駒を取られた時、指導の人に何が悪かったのか聞いてください。

 



「棒銀戦法」

お友達の将棋の腕前が上ったら、

自分も上達しないと対等に戦えない

お友達は「棒銀戦法」を勉強して上達したとします。

⇒棒銀の攻めが炸裂!

▲2四歩→△同歩→▲同銀→△2三歩打 までが「つぶされる途中図」

→▲同銀成→△同金→▲同飛車成 までが「つぶれた図」

▲2四歩が「合せの歩」手筋

つぶれた図を先手の立場で見ると

①金と銀の交換で駒得

②飛車を成って更に角取りで手番を握る

棒銀大成功!

棒銀はキングカズの攻め

※2枚 対 1枚

[銀将+飛車]> 金将

将棋の基本は、

数の攻め数の守り

駒の数の多い方が勝つ!

 



棒銀された時の守り方

 今回は君が後手、相手が先手。

 ▲先手の指し手  ▽後手の指し手

 相手が棒銀で攻め、君が守備

 角頭攻めを狙い、お互い飛車先の歩を進める。

 初形から▲2六歩→▽8四歩→▲2五歩→▽8五歩→▲7八金→▽3二金→▲2四歩→▽同歩→▲同飛→▽2三歩打→▲2八飛で図1

 角の横に金を置くことを忘れずに

 先手は▲2四歩▽同歩▲同飛から歩を交換して、

 ▽7二銀に対して▲3八銀で棒銀を繰り出す

 後手は歩の交換を保留して、▽3四歩→▲2七銀→▽3三角で図2。防御の構えを急ぐ

 図2から先手は▲2六銀→▽2二銀→▲6八玉→▽4二玉→▲2五銀と棒銀を繰り出す。図3

 後手は「3三角+3二金+2二銀がっちりスクラムを組んで棒銀を迎え撃つ

 先手の棒銀の銀が2五の5段目に進んだタイミングの図3から後手は▽8六歩と飛車先の歩を突く。図4

 

 先手手抜きをして▽8七歩成とされると自陣が崩壊するので、▲8六同歩から歩の交換に応じる。

 

 図4から▽8六歩→▲同歩→▽同飛→▲8七歩打→▽8四飛で図5。

 後手は飛車先の歩を交換をして▽8四飛車と中段に引き3四の歩を先手の2五の銀から守る

 先手は図5から▲2四歩打ち合わせの歩」の手筋で攻撃を開始します。

 後手は▲2四歩を放置、▽3五歩と突き「飛車の横利き」を2四まで伸ばして守備力を更に強化。図6

 先手は勢いよく▲2三歩成と攻撃を続けて図7。▽同銀と「と金」を取り除いて図8。

 図8の▽2三同銀の局面を見ると、

 争点となる2四のマス目は、後手の「銀・角・飛」に対して先手は「銀・飛」で3対2

 3四のマス目は、君の「銀・飛」に対して相手は「」で2対1。駒の数で勝っています。

 先手は2筋と3筋で棒銀の攻めを封じられたため、▲7六歩と角交換を挑んできました。

 こんな時は落ち着いて▽2四歩と打って図9。

 図9から▲3三角成の王手は▽同桂で馬を取り払う。

 先手は取られそうな2五の銀を1六へ逃げる。

 手番を握った後手は▽3六歩と伸ばして図10。

 もし▲3六同歩なら▽5五角打ちで2八の飛車と9九の香車が両取りになります。

 

どうかな、数の攻めには数の受け。OK!



棒銀の戦いで数の攻め数の受けを理解したら、

色々なお友達と将棋を指そう。

初めて対局する人とは、どうやって指せば良いの?

初めて対戦するから、相手がどんな卑劣な戦法を使って勝ちに来るのか、全く不明。

注)自分が勝つことしか考えない人はお友達がいない。可哀想

普段通り将棋を指しましょう。

 


・将棋は、たくさんの戦法が有る

初心者穏やかな流れの戦いを選ぶのが賢明。

慣れるまでは、ひとつの戦法指し続ける

 

初心者には中飛車がお薦め(穏やかな流れ)

・飛車先を角で受ける。

・美濃囲いに玉将を入城させる。

・左右にバランスの取れた構え。


1局の将棋の流れ

序盤中盤終盤三つに分かれる



ノーマル中飛車戦法

それでは「お願いします!」(先手が中飛車)

▲7六歩→▽3四歩→▲6六歩→▽8四歩→▲7八銀→▽8五歩→▲7七角→▽6二銀→▲6七銀→▽5四歩→▲5八飛で図1。

先手は角筋を開ける▲7六歩

後手が角筋を開けたら、先手は角筋を止めて角交換を拒否する。

序盤早々に角を交換すると激しい戦いになる。

振り飛車の7七の角を取り除くと、飛車先の歩が交換できて敵陣を突破し易い。

▽8五歩には▲7七角と上り、角で飛車先を受ける。

▲7七角の先手の振り飛車模様に対して、後手は▽6二銀と備える。

▲6七銀で角の頭を守る

▲5八飛の位置が中飛車。

 

図1の▲5八飛から玉将を戦場から遠い右側へ移動

▽4二玉→▲4八玉→3二玉→▲3八玉で図2。

戦いの前に玉を安全な場所へ移動

図2から▽5八金右→▲2八玉→▽7四歩→▲3八銀で図3。

▽5二金で後手玉は「舟囲い」。

▲2八玉~▲3八銀で「片美濃囲い」。片美濃は金銀2枚の連結が良く堅い

図3から▽4二銀→▲1六歩→▽1四歩→▲7八金→▽6四歩→▲5九飛で図4。

▽4二銀は中央への備え

▲1六歩▽1四歩と端歩を突き合う

 ⇒端歩は中央からの攻撃で囲いが崩れた時の逃げ道

▲7八金と左へ上がる。左右のバランス重視!

(右へ寄って美濃囲いを強化する指し方もある)

▽6四歩~▲5九飛車

 相手の飛車先は「角・金・銀」で受け止め、玉将は「片美濃囲い」に入城し、真ん中の飛車は下段に引いて「銀の割打ち」に備える。

※銀の割打ち

 銀将が相手の持ち駒になると、7八のと5八の飛車斜め下6九に銀を打たれて両取りの技が掛る。



中盤戦に突入します。

ここから先は「めっちゃ難しく」なります。手順を将棋盤と駒でなぞってあ~こんな感じで指し手が進んだ。くらいの気持ちで駒を一手づつ動かしてください。

⇒駒が動くイメージ目から脳へ

何事も最初はモノマネから始まる。

中盤の目的敵の駒を取りながら敵陣に切り込む

駒の損得だけでなく、駒の効率同時に考えます。

 

図4から▽5三銀左→▲6五歩で図5。

▽5三銀左は中央への備え

▲6五歩で開戦(開戦は歩の突き捨てから)

 

図5から▽6五同歩→▲2二角成で図6。

中飛車側は歩を1枚損したが、将来攻撃目標にされる角を王手で交換した(さばいた)。

 

図6から▽2二同玉→▲7七桂→▽8六歩→▲同歩→▽同飛→▲6五桂で図7。 

▽2二同玉と角(馬)を取り返す。

▲7七桂と玉の反対側の桂馬を活用

▽8六歩~▲同歩~▽同飛と飛車先の歩交換するが、序盤の25手目に九段目引いた飛車の効果で、後手の8六の飛車がどこにも成れない

▲6五桂は好手。歩を取りながら5三の銀に当てる

5三の銀が6四へ上がると7七に角を打って王手飛車取りに掛かる。

図7から▽4四銀→▲6四角で図8。

王手飛車取りを防ぐため▽4四銀。

後手の銀が4四へ上がったので▲6四角打が飛車と9一の香車の両取り

図8から▽8五飛→▲9一角成→▽3二金で図9。

▽8五飛と飛車を逃げたので、先手は▲9一角成で香車を入手。

玉将を守るため▽3二金と上がったが、5二の金が浮き駒になるので一長一短。

 

図9から▲7五歩→▽同歩→▲6三歩打で図10。

▲7五歩~▽同歩で桂取りを防ぐ

▲6三歩打は「焦点の歩」相手の金銀の形を乱す手筋

図10から▽6三同銀→▲6四歩打→▽7二銀→▲9二馬で図11。

▲6三歩打を▽同金は、▲6四香打が金銀の田楽刺し

▽6四同金と香車を取って▲同馬に▽6三香打の馬と桂馬の田楽刺しは、▲7四馬と飛車取りに逃げる手があり上手くいかない。

図11から先手が馬を7四に引くと、後手は飛車金両取りとなるため、前もって4二金右と逃げる

▽4二金右→▲7四馬→▽8二飛→▲6三歩成→▽8三銀→▲6四馬→▽9二飛→▲8九飛→▽8四歩打→▲5三と金で図12。

先手中飛車側は馬と、6四の歩を6三で「と金」にして相手の飛車と銀を端へ追いやり、5三と金で、玉将を守る金銀を攻撃する。

先手は香得遊び駒が無く手番を握ったうえ「と金」で攻めているので優勢

 

図12から▽5三同銀→▲同桂成→▽同金→▲同馬→6六歩打で13図。

5三で駒を清算。先手の歩と桂馬と後手の金銀の交換なので、先手は大きく駒得した。

図13から▲6六同銀→▽4四角打で14図。

▽4四角打は先手の5三の馬を消す狙い。先手は馬が逃げると銀を取られる。

不利な時は、相手の一番働いている駒に働きかけ消すことを考える。

手筋や格言に関する言葉が増えた



いよいよ終盤戦。

お互いの玉将は囲い=金銀のお城守られている。

1手でも早く相手玉将に迫りたい。

終盤はスピード争いギアチェンジ)。

駒の損得よりも手番が優先される。

中盤までをおさらいしよう。

形勢判断は先手の中飛車が優勢。

図14から▲4四同馬→▽同歩→▲5三角打→4三金→▲7一角成→▽6五歩打→▲同銀→▽7三桂→▲6一馬で図15。

図14の▽4四角打に先手は5三の馬を逃げると6六の銀を取られるので▲4四同馬と取ります。

馬と角の交換で損をしますが、もはや終盤なので手番を重視します。

 

▽4四同歩で手番を握った先手は▲5三角打。この次に4四角成の王手と、後手に6二飛と銀取りに回られる手を防ぐ狙い。(他にもっと良い手もあるかな?)

後手は▽4三金で目障りな角にアタック

▲7一角成と逃げる。次は8一の桂馬を取る狙い。

後手は▽6五歩打→▲同銀としてから▽7三桂と逃げれば先手の銀に当たり手番が握れると考えましたが、

先手は6五の銀を見捨てて▲6一馬で金と銀の両取り

 

図15から▽3三金→▲5四銀→▽7二角打→▲6九飛で図16。

玉将近くの4三の金を馬で取られては危険判断して▽3三金と逃げる。

先手も取られそうな銀を▲5四銀と逃げながら攻撃に参加させる。

▽7二角打で攻めに働いている6一の馬と5四の銀に両取りを掛ける。後手の意図は▲7二同馬→▽同飛で自陣の負担を軽くすることですが、

▲6一飛は、もし▽6一角なら▲同飛成で眠っていた飛車を後手陣成り込むことが出来ます。

図16から▽5四角→▲8三馬→▽3二飛→▲7三馬→▽7六角→▲6一飛成で図17。

▽5四角と銀を取る(先手の狙いを外す)

▲8三馬で銀を取って次に飛車も取る

▽3二飛と逃げる

▲7三馬で桂馬を補充

▽7六角と飛び出し美濃囲いの金を狙う

▲6一飛成で敵陣に侵入

 

図17から▽5六歩打→▲同歩→▽5七歩打→▲6四馬→▽5八歩成→▲3一銀打→▽1二玉で図18。

▽5六歩打の狙いは5七のと金作り

▲5六同歩と3段目のと金は拒否

▽5七歩打と「と金」作りを継続

先手は後手のと金作りを無視して▲6四馬は次に3一銀打の王手狙い

▽5八歩成で美濃囲いの金取り。王手でも詰めろでもないので▲3一銀打の王手を掛け、▽1二玉と逃げる。

⇒王手は追う手か?

図18から▲1三香打→▽同玉→▲2二銀打→▽1二玉→▲2一銀不成→▽同玉→▲2二金打で図19。

▲1三香打→▽同玉と取ってもらい▲2二銀打が好手順

もし1三香打の犠打を省いて2二に金を打つと、▽1三玉と逃げられて先手の金銀が重複して働きが悪いです。

 

▲2二銀打に▽2四玉と逃げると▲3六桂打から詰む。

▲2二銀打→▽1二玉→▲2一銀不成→▽同玉に▲2二金打から駒を精算します。

▲2一銀不成に▽1三玉は▲2五桂打→▽2四玉→▲3六桂打から詰みます。

 

図19から▽2二同飛→▲同銀成→▽同玉→▲2一飛打→▽1三玉→▲1一飛成→▽1二香打→▲2五桂打→▽2四玉→▲3六桂打→▽2五玉→▲2六香打→▽3五玉→▲4六馬で図20は後手玉が詰みました。

▲2二金打~▽同飛以下詰みました。

手順は長いが比較的易しい詰みで、将棋に慣れた人なら少し考えれば詰みを発見できます

87手目の▲6四馬が詰めろ、▲3一銀打から21手詰みでした。

 

対局前と終局のあいさつはちゃんとしよう。

感想戦をして、互いの読み筋を披露して、課題や反省点を見つけるられたら一人前!



「棒銀の受け」と「中飛車の攻め」の棋譜のPDFデータを添付しました。

学校の先生にお願いしてパソコンとプリンターを借りればA4用紙に印刷できます。


相懸かり棒銀の受け方(後手番)

全部で5ページ。

全部見るには上下にスクロール

角道を止めたノーマル中飛車の指し方

全部で7ページ。

全部見るには上下にスクロール

中飛車が必ず勝つわけではありません。

居飛車側に緩い手や悪い手があったので、中飛車側の玉将には「王手」も「詰めろ」もかかりませんでした。

あくまで、こんなふうに考えて将棋を指すんだ。と、感じていただければ十分です。

1局の将棋を乗り切るには、自分の読みだけでは不安があります、教室で習った格言や手筋を使い、自分を信じて対局しましょう。勝ち負けは気にせず、失敗しても同じ失敗を繰り返さないようにして上達しましょう。

 

終盤の「寄せ」は、王手、詰めろ、必至、詰みと、その受け方などを、自分なりに一生懸命考えましょう

 

将棋教室のページは色々な事(ルール、駒の動き、駒の損得と働き、戦法、詰め将棋、格言など)が広く書かれています。ご参考に。